育毛剤や植毛とAGA治療を比較|メリット・デメリット
育毛剤とAGA治療を比較
育毛剤は抜け毛や薄毛に悩まされている男性がまず始める対策です。育毛剤は血行促進作用のある成分、細胞分裂促進作用のある成分、頭皮環境改善作用のある成分が主に配合されています。
殆どの成分で植物由来やアミノ酸由来となっており、過剰摂取さえしなければ副作用の心配が殆ど無いと言うメリットがあります。
その代わりに人に対する作用が穏やかなので、人によっては実感しにくいと言うデメリットがあります。クリニックで受けられるAGA治療では主にフィナステリドやミノキシジルなどの医薬品が用いられています。
フィナステリドは元々は前立腺肥大症の治療に使用、ミノキシジルは高血圧の治療に使用されてきた成分です。フィナステリドは脱毛予防の効果、ミノキシジルは発毛促進の効果が期待できます。
医薬品ベースの成分のため育毛剤の成分と比較すると効果が出やすいと言うメリットがあります。その代わりにフィナステリドもミノキシジルも副作用が出る可能性が高まるデメリットがあります。
育毛剤は性別問わずに使用ができますが、フィナステリドは妊娠中の女性が服用すると、お腹の中の男の子の生殖器に重大な副作用が出る可能性があるため服用できないです。
濃度の高いミノキシジルも女性は使用できませんので、女性の抜け毛や薄毛の場合は濃度を薄めたものを使用することが必要です。
植毛とAGA治療を比較
クリニックで受けられる治療法の一つとして植毛があります。この植毛には人工毛と自毛と大まかに分けて2種類あります。
人工毛植毛では人工毛を1本1本薄毛が気になる部分に埋め込んでいきます。安全性の高い素材で作られている人工毛なので、頭皮に埋め込みしても安心です。
人工毛は不自然になりやすいイメージがありますが、外観は自然毛とほぼ一緒で見分けがつかないくらいです。
しかし人工毛ですので自然毛のように伸びたり生え変わりは進まないです。周りの自然毛が伸びてくると不自然になるため定期的なメンテナンスが必要です。
自毛植毛ではAGAが発症しにくい側頭部や後頭部に生えている自毛を採取し、薄毛が気になる部分に移植しています。
自分の髪の毛なので仕上がりが自然、さらに定着後は伸びたり生え変わりが進みますので定期的なメンテナンスは不要です。
AGA治療で用いられるフィナステリドやミノキシジルは効果は高いですが全ての人に効果が出るわけではないです。中には殆ど効果が出ない人も見られますが、そんな人でも植毛なら改善できると言うのが一番のメリットです。
その代わりに人工毛植毛では拒絶反応が出る恐れがある、自毛植毛では採取できる髪の毛には限界があると言うデメリットがあります。
フィナステリドやミノキシジルによるAGA治療では手術を受けなくても済みますが植毛では手術が必要です。さらに植毛のほうが費用が高額になると言うデメリットもあります。
前頭部から後頭部にかけて薄毛が広がった状態だと2000本以上の移植が必要と言われており、自毛植毛の場合だと100万円ほどの費用が掛かってしまうのです。
術後にAGAによって自然毛の抜け毛が増えると離れ小島のようになることがあります。その時は再度植毛を受けると目立たなくなりますが、何度か手術を受けることが必要です。